格安SIMはキャリアと比べると毎月の月額料金が半額以下になることもありますので、多くの人が乗り換えています。
しかし、手続きが大変そうだから、いま一つ前向きに検討できないでいるという人もいるのではないでしょうか?
仕事などで忙しくてなかなか時間が取れない人もいるでしょうし、手続きで失敗して前の会社で違約金が請求されないか不安もあるでしょう。
実は手続きの流れをしっかり把握しておけば、特に迷うようなことはありません。
今回はキャリアから格安SIMに乗り換えするときの手続きについて紹介しますので参考にしてください。
目次
キャリアから格安SIMへの乗り換えの流れを解説!

格安SIMはキャリアの回線を借りて運営している携帯電話会社です。
キャリアと同じように090や080から始まる電話番号を使いますので、モバイルナンバーポータビリティ(MNP)の仕組みで乗り換えができます。
実際の乗り換えの流れを見ていきましょう。
新しく利用する格安SIMの会社を選ぶ
まず、キャリアから変更する先の格安SIMの会社を選びましょう。
とはいえ、格安SIMは10社以上ありますので選択肢が多くどの会社がよいか迷ってしまいがちですよね。
格安SIMにはドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線の3種類がありますので、まずどの回線にするのか考えてみるのがおすすめです。
今までドコモを使っていた人はドコモ系プランがおすすめですが、最初に回線の種類(au,docomo,Softbank)を決めれば、スムーズに候補の会社を絞り込むことができます。
候補の会社が絞り込めたら、公式ページで料金がどれくらい安くなるか、通話料の定額サービスはあるか、お得なキャンペーンはあるかなどを調べて、総合的に検討しましょう。
格安SIMへの乗り換えの流れ(MNPの場合)
MNPで乗り換えするときは以下の手順になります。
- 利用中の会社でMNP予約番号を発行する
- 乗り換え先の会社に申し込みをする
- 乗り換え先の会社が開通すると、自動的に乗り換え前の会社が解約される
MNPの仕組みは格安SIMもキャリアも共通です。
格安SIMは店舗があまりありませんので、ネットで申し込みをして自宅で開通手続きをするというのが違いです。
電話番号が変わってもよい場合
新しく電話番号を取得する場合は以下のようになります。
- 乗り換え先の格安SIMに申し込む
- 利用中の会社を解約する
乗り換え先の会社の申し込みと利用中の会社の解約をそれぞれ別々に行えば乗り換え完了です。
電話番号が変わってもよいなら、MNPの手数料もかかりませんし、手続きがシンプルになります。
格安SIMでは、初月は月額料金が無料になることが多いので、月初に申し込むとお得です。
乗り換えタイミングの決め方
キャリアから格安SIMへ乗り換えする時期の決め方は、キャリアの2年縛りの更新月がいつなのかが最重要です。
格安SIMでは現在使っている会社の違約金を負担してくれるようなキャンペーンは基本的にはありません。
近いうちに更新月が来るなら、そのタイミングがベストです。
そのほかには、新規加入者向けのキャンペーンが充実しているかどうかです。
たとえば、楽天モバイルやOCNモバイルONE、IIJmioなどでは、期間限定でスマホ端末が大幅割引になっていることがあります。
HuaweiやASUS、OPPOなど人気メーカーの端末が数千円~100円程度で買えることがあったり、SHARPの国産SIMフリースマホが1万円程度で買えることもあります。
欲しかった端末が安くなっていたら、乗り換えの絶好のタイミングとなるでしょう。
参考格安SIMで見逃せないお得なキャンペーンは?注意点についても解説
格安SIMへ乗り換えするときの注意点を解説!

実際に格安SIMに乗り換えするときに気をつけておきたい注意点について解説します。
格安SIMのデメリットも知っておこう
格安SIMではキャリアとはサービス内容に違う点もありますので、乗り換え前にデメリットも確認しておくことが大切です。
キャリアでは当たり前にできるけど、格安SIMになるとできなくなることとして次のようなことがあります。
- スマホの故障時に店舗で修理受付ができないことが多い
- キャリアメールが使えなくなる
- 携帯決済が使えなくなる
スマホ故障時の対応と、メールアドレスがキャリアメールではなくパソコンメールになることは格安SIMのデメリットとして知っておく必要があります。
乗り換えした後に気づいて後悔してしまうということがないようにしましょう。
また、格安SIMの通話料はどの会社も30秒10円が目安となりますので、10分かけ放題など通話料の割引オプションへの加入も検討しましょう。

利用中の会社で違約金が発生しないかチェック
実際に乗り換えの手続きを始める前に、いつ手続きをすれば現在利用中の会社で違約金が発生しないかをしっかりと確認しましょう。
キャリアの場合は更新月があり、その月に乗り換えをしないと契約が自動的に更新されてしまうことが多いです。
ネットの会員ページで調べるか、ショップの店員かコールセンターに問い合わせするなどして確実に確認しましょう。
また、MNPで乗り換えするときは、更新月の月末ギリギリに申し込むのではなく、日数に余裕を持って早めに手続することが大切です。
MNP番号を発行して、新しい会社に申し込みをして、新しい会社の回線が開通したときが乗り換え前の会社の解約日になります。
回線切替が月をまたいでしまったために、違約金が発生していしまうということもありますので要注意です。
参考楽天モバイルの開通日はいつ?申し込みから使えるまでの日数も解説
手持ちのスマホをそのまま使うか、購入するか
格安SIMにしたあとにどの端末を使うのか、乗り換え前に決めておくことも大切です。
キャリアで買ったり機種変更したスマホはSIMロックされていますので、これから利用する会社のプランによってはSIMロック解除が必要な場合があります。
格安SIMにはドコモプラン、auプラン、ソフトバンクプランがあります。
ドコモで買ったスマホが使えるのはドコモプランのみです。
auプランやソフトバンクプランで使うなら、ドコモを解約するときにSIMロック解除してもらう必要があります。

SIMロック解除には手数料がかかることと、解約から一定期間が経過するとSIMロック解除ができなくなるのでその点にも気をつけてください。
もし新しいスマホ端末を買うのなら、乗り換え先の会社に加入するときにセット購入できないか調べてみましょう。
キャンペーンで人気端末が大幅割引になっていることもあります。
これまで使っていたスマホは買取ショップで買取してもらったり、フリマアプリなどで売るというのもひとつの方法です。
まとめ
キャリアから格安SIMへの乗り換えの流れは、電話番号を新しく取得するのか、番号そのままでMNP乗り換えするのかで変わります。
電話番号が変わってもよいなら単純に前の会社を解約して、新しい会社に申し込むだけなので簡単ですね。
MNPの場合は利用中の会社でMNP予約番号を発行してから、新しい会社でMNP転入の手続きを行います。
利用中の会社で違約金がかからないことをしっかり確認して、手持ちのスマホをそのまま使うならSIMロック解除が必要かどうかにも気をつけてください。
事前に手続きの流れを確認して、スムーズに乗り換えできるようにしましょう。